乳腺の良性疾患について

  • 乳腺症

    乳がんでなくても、女性ホルモンの影響で乳腺の痛みやしこりが現れることがあり、それを総称して乳腺症と言います。マンモグラフィや乳腺超音波検査が行われ、悪性所見がなければ経過観察となります。しかし部分的に乳がんとの区別が難しいこともあります。その場合にはMRIや穿刺細胞診(細胞の検査)、針生検(組織の検査)が必要です。

    乳腺症イメージ
  • 乳腺炎

    乳腺炎は、母乳をしっかりと出すことが出来なくなり、母乳が溜まって炎症を起こす病気です(うっ滞性乳腺炎)。細菌感染を伴うこともあります(化膿性乳腺炎)。

    うっ滞性乳腺炎の場合、母乳を搾乳で出し切ることで改善します。

    化膿性乳腺炎の場合、膿を注射針で吸引するか、小切開排膿して抗生物質と消炎鎮痛剤を使います。稀に乳腺炎と良く似た炎症性乳がんと区別が難しいことがあり注意が必要です。

    乳腺炎イメージ
  • 線維腺腫(せんいせんしゅ)

    良性のしこりで、大きさは2~3cmぐらいが一般的です。

    マンモグラフィやエコー等の画像検査に加え、穿刺細胞診(細胞の検査)や針生検(組織の検査)を行えば、ほぼ確実に良性と診断することができます。その後は、基本的に経過観察をすることがほとんどで、手術の必要はありません。

    ただし、線維腺腫のごく一部に、後述する葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)との区別が難しい場合がありますので、しばらくは経過観察が必要です。

  • 葉状腫瘍(ようじょうしゅよう)

    通常、線維腺腫より速く大きくなり、悪性化する可能性のある腫瘍です。ただし、画像検査では線維腺腫とよく似ていいて、細胞診(細胞の検査)や針生検(組織検査)でも線維腺腫(せんいせんしゅ)との区別が難しい場合があります。葉状腫瘍が疑われる場合は切除が必要です。また、切除後でも再発をきたすことがありますので、手術後も定期的検査が必要です。

  • 女性化乳房

    男性に乳腺の肥大が起こり、乳房が大きくなるものを女性化乳房といいます。痛みを伴うこともまれではありません。

    思春期や 男性の更年期に多く発症します。生理的に生じるもの、肝障害等や内分泌代謝異常によるもの、女性ホルモン剤、強心剤、降圧剤などの内服薬によるものがあります。思春期に発症したものはほとんどの場合、自然に縮小します。成人発症の場合も経過観察で問題ありませんが、男性乳癌や他の内分泌系疾患の鑑別が必要な場合があります。

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