乳がん患者数は、年々増加しています。
欧米に比べて日本ではまだマンモグラフィ検診の受診率が低く、死亡率は低下していません。
しこりがわかる前に手術をすれば、乳房の形もほとんど変わることなく、しかも命が助かる治療を受けることができます。今では早期に見つかれば10人のうち9人は助かります。
自覚症状(乳房の痛み、しこり、違和感、乳頭からの分泌液)がある方は、もちろんのこと、乳房の症状がない方も、念のための乳がん検診(マンモグラフィ)を強くお勧めします。
マンモグラフィは乳房専用の安全なレントゲン検査です。手では触れないような早期の乳がんを発見することができます。1回の被ばく量は少なく、米国に飛行機で航行した時の自然被ばく量と同等程度と考えられています。
がんを見逃さない画像を作るために、また検査時の放射線被ばく量を減らすために、圧迫板で乳房をはさみ、薄く伸ばして撮影します。
検査のときには少し痛みがありますが、いつまでも痛みが残ることはありません。
当院では、撮影認定放射線技師(A判定)の資格を有する女性技師が丁寧に撮影を行いますので、安心して検査を受けてください。
【 以下の方はマンモグラフィができない場合があります 】
乳房に小さな器械を当てるだけの検査で、痛みは全くありません。また被ばくもありません。触診ではわからない数㎜の小さなしこりや、しこりを作らない病気を発見し、精密な診断することもできます。
近年、超音波診断装置の性能は著しく向上しており、しこりの硬さ(エラストグラフィ)、血流などの性状が詳しく分かるようになっています。当院では精密検査が可能な超音波装置を使用しています。
細い針をしこりに刺して細胞を吸引し、顕微鏡で観察し、良性か悪性かを調べます。
径1.3mm程度の、細胞診よりも太い針でしこりの一部分を採取することにより、細胞診よりも詳しい病理診断がつきます。
痛くないように局所麻酔を使って、エコーで確認しながら行います。
自覚症状があって受診の場合
(保険診療)
問診+視触診
症状や経過などをうかがってから、仰向けで横になって頂き、診察します。
マンモグラフィ
女性技師が圧迫板で乳房を挟んでレントゲン撮影をします。(約10分)
エコー(超音波検査)
再び仰向けで横になり、小さな器械を乳房に軽く当てて検査します(約10分)
結果説明
上記検査結果を説明します。必要であれば細胞診や針生検を行う場合があります。
無症状で
神戸市乳がん検診の場合
当年度に40歳以上の偶数歳の誕生日を迎える女性で、しこりなどの自覚症状がない方が対象です。
検査内容は問診、マンモグラフィ、自己触診法の指導です。神戸市乳がん検診には、視触診、乳房超音波検査は含まれません。何か自覚症状がある場合は、保険診療でのマンモグラフィ、超音波検査、視触診となります。
それぞれの費用はこちらをご参照ください。
ご質問がございましたらお電話でお問い合わせください。
乳房の痛みやしこりなど、何か症状がある方は保険診療になります。3割負担の方の場合、大まかな費用は下記の通りです。
検査結果に応じて細胞診や組織診を行います。
症状はなく、早期発見のための乳がん検診は自費診療になります。
何か症状があれば保険診療に変更になります。検査結果に応じて細胞診や組織診を行います。
本年度に40歳以上の偶数歳の誕生日を迎える方が対象です。マンモグラフィのみ行います。
※40歳総合健診無料受診券を持参される方は無料です。
検診の結果説明は、後日に郵送でお知らせします。精密検査が必要と判断された場合は、引き続き精査を行います。